最終更新日:2014/10/1

医師の現状と将来

現在でも医師や看護婦、看護士に転職したい、小さい頃からの夢をかなえたいという人がたくさんいます。巷には医師や看護婦、看護士の求人や転職の情報が溢れています。こうして社会における関心の高い医療の世界ですが、考えてみると医師や看護婦、看護士の仕事、生活、収入等は、意外と多くは知られていないのではないでしょうか。彼らの生活はまだまだよく知られておらず、誤解されている面も少なからずあると思います。今日は医師や看護婦への就職、転職を考えている人たちのために医師、看護婦(看護士)という職業の概略についてお話していきます。
現在の医療現場は昔と比べ、分業化と専門化が進んでいます。具体例を挙げていくと検査、リハビリ、救急、薬剤等、各部門で国家資格を取得したスペシャリストたちが活躍しています。そうしたスペシャリストたちがあつまって一つのチームとして患者の治療に当たることも多くなっています。チーム医療に代表される組織医療において医師がその中心であり、勿論その責任は重大です。
医師の専門領域でも細分化、専門化が進んでいます。私たちにとって馴染みの内科、外科、産婦人科、眼科、耳鼻科等の区分は医師法で定められており、その診療科目は増える一方で1996年に新設された心療内科、アレルギー科、リュウマチ科を含め現在は32科目に上っています。病院では1つの診療科目のみ担当する医師が多くなっており、複雑かつ多様化する現代病と患者の要求に対応するためにも、医師同士の連携、協力が今後ますます重要になると思われます。
意外に思うかもしれませんが、今後の医療現場、特に都市部の病院では医師が過剰になりつつあります。医師の数はここまで順調に増えてきましたが、増加幅が大きく、2025年には約1万4千人もの医師が過剰になると言われています。そのため厚生労働省は医師の新規参入削減を目指し、医学部の入学定員を減らしつつあります。また、医師が過剰になることで医師の質的レベルが低下するのを防ぐため、医師国家試験の受験回数の制限も検討していると言われています。こうした要因が重なって、これから医師を目指す人には厳しい時代になることが予想されています。

医師過剰時代に突入するのは確実と言われていますが、その一方僻地では相変わらず医師の不足が続いています。また保健所の医師や、最近その存在が注目を浴びつつある産業医もやや不足気味です。また本格的な高齢少子社会の到来と、それに伴う介護保険制度の導入により、特に老人への心身両面のケアができる総合医師が重要となってきます。寝たきりや一人暮らしの老人に対応するため、時に訪問介護の知識も必要となるそうした総合医が現状では不足していることは明らかです。そうして事情を受けて厚生労働省は従来の専門医のみならず、総合医(家庭医、開業医)の育成にも力を注いでいます。医療行政に責任を負う厚生労働省などの関係部門から現場の医師までが、福祉と医療をうまく連携して新しい時代の医療を構築することを求められています。

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最終更新日:2017/6/29